昨日は金沢にフェアトレードショップ・アジールも経営していらっしゃる
市民団体アジール塾さん主催の講演会にメンバー4人で行ってきました!
講演者はNPO法人シャプラニールで震災救援活動を担当しておられる小松豊明さんで、
昨日のは福島県いわき市での活動の現状報告とその課題についての講演会でした。
講演会そのものはフェアトレードと関係のないように思われますが、
シャプラニールさんは主にバングラデシュ・ネパール・インドで活動し国際協力をされている団体で、
東日本大震災では海外で培った災害支援活動の経験を生かして
主にいわき市での震災復興支援活動をされているそうです。
小松さんは以前4年ほどネパールの事務所に勤めておられて、
フェアトレードの生産者や現地の団体と直接繋がっていらっしゃいました。
講演会後にはKuLOsが小松さんと直接お話をさせていただく場を作ってくださり、
講演会の内容、その後の小松さんとのお話共に、大変内容の濃い時間を過ごすことが出来ました!
講演会でのお話は、本当に勉強になりました。
これはフェアトレードブログですが、個人的に大変感銘を受けましたので少し報告します。笑
復興支援はまだ終わっていないということ、当たり前のことですが本当に今日実感しました。
現地でしか分からない問題が多々あって、確かに変化していても新しい環境が出来ていたとしても、
その現状を受け入れることが出来るかどうかは一人一人違っていて、今も苦しむ人が大勢いる。
質問のコーナーで出たテーマですが、支援に大切なのは本当に必要とされているかどうかだそうです。
こちらの思いを押し付けるだけではどうにもなりません。
これは震災復興だけでなく、国際協力、途上国支援にも通ずるところがあると思いました。
講演会後は、現地と直接携わっていた小松さんのお話が聞けるということで本当に色々な質問をさせていただき、それに丁寧に答えてくださいました。
きっかけは、バングラデシュの独立後、現地の支援に赴いた日本人が帰国後作った支援団体で、
それから40年近くシャプラニールさんは活動をしているそうです。
フェアトレードの効果を感じるかという質問では、子供が学校に通えるようになった、食事の回数が1日1回から2回に増えたなど実際に効果はあるけれどもそれがすべてフェアトレードの効果だとも考えにくいそうです。子供が就職して仕送りをしてくれるようになった、娘が結婚して子供が減った、商売の取引量が増えたなど他の要因も関係してくるからです。
しかし、生産者はどう感じているかという質問では、生産者の女性たちは仕事を持ちお金を稼ぐことによって家庭内での地位が高まったという話をよく聞くそうで、その事実は確かだとおっしゃいました。
シャプラニールさんは食糧関係より手作りの衣料や石鹸などを扱っており、その生産者も女性であるため女性にフォーカスした活動になるそうです。
少し意外に思ってしまったのが、生産者はあまりフェアトレードというものを認識せずにそれに携わっているということです。フェアトレードを広めている側としてその生産者にもフェアトレードという言葉は知れ渡っていると思っていたので、このお話ではっとなりました。本人たちにとってはこれは生活に関わる問題であり仕事の選択としての一つなのです。現地の経営者教育で理解を深めさせたりもしますが、やはり現地とFT団体での意識や認識の違いは難しいところなのだと思いました。
かなり長いブログになってしまいましたが、
他にも書ききれないほどたくさんのお話を聞くことができて
昨日でフェアトレードに関する知識がさらに深まったように思います!
本当に貴重な経験をさせていただきありがとうございました!
またこんなふうに色んな団体の方のお話を聞いてみたいと思いました。
以上、木ノ内でした~。
P.S. 写真は、時間が延びてしまったので会場から移動したロビーでの一枚 (^_^)
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